企業が社宅を導入する目的は、優秀な社員を囲い込むことです。企業にとって優秀な社員を抱えモチベーションを維持するのは難しいものです。社宅があれば、企業は優秀な社員の採用をしやすくなり、社宅にその家族を住まわせれば、社員の忠誠心を維持することもたやすくなってきます。福利厚生の一環として社宅を導入するのはそういう理由が主になります。企業の原動力は資金と人材です。いくら潤沢な資金があっても人材に能力が無ければ売上を上げることは不可能です。不況に入った現在では、いかに優秀な人材を集めるかが企業の死活問題になってきています。優秀な人材を揃え、他社を出し抜き商機を手にするためには、優秀な人材を多く抱え込み、モチベーションを維持し続けることが重要になってきます。

また、新規採用を行う場合にも、福利厚生が充実している企業のほうが、良い人材を集めやすくなってくるものです。固定資産として減価償却も可能で、人材雇用にも役に立つ社宅の導入に前向きな企業が増えてきているのはそういう背景があります。人材のパフォーマンスが悪く困惑している経営者の方は、既存の社員のパフォーマンスを上げるのと、新規に優秀な社員をあげる目的で住宅関連の福利厚生の見直しの検討をすすめるのもいいかもしれません。